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    照明のLED化③コラム スタッフコラム

    2022.07.12

    節電・節約だけじゃない。LED化の副次的効果

    本コラムでは前々回、前回の2回にわたり、照明器具のLED化による節電・節約効果についてお伝えしてきましたが、LED化が有効なのは、もちろん家庭内だけではありません。資源エネルギー庁の推計によると、一般的なオフィスビルの電力消費の2~4割を占めるのが照明類。約5割に達する空調ほどではないものの、設置数が多く昼夜問わず点灯するオフィス照明は、事業コストの削減を進める上でも決して看過できない項目です。

     

    しかも、オフィス内照明のLED化には、照明用電力の抑制だけに収まらない複合的な節電効果も期待できます。前回コラム「照明器具のLED化② 発光メカニズムから読み解く、LEDの優位性」でも触れた通り、白熱電球や蛍光灯の発光には熱エネルギーが媒介します。そして、その際照明器具から放出された熱は、周辺の空気をあたためて室内気温を上昇させ、冷房器具のエネルギー効率の低下につながります。一方、電気エネルギーを直接光に変換するLED照明は、放電によって多少の熱を発することはあっても触れられないほど高温にはなりません。そのため無為に室温を上昇させることがなく、冷房の節電・節約にもプラスに作用するのです。

     

    また、余談にはなりますが「虫を寄せつけにくい」というLEDの特性も、意外と見逃せません。スズメバチやカメムシ、ガ、ハエといった一部の虫に光に集まる習性「走光性」があるのをご存知でしょう。しかしこの「光」は照明全般ではなく、紫外線発生の有無が大きく関係しているといわれています。紫外線を放出する蛍光灯の周辺には虫が集まりやすく、その虫を捕食する別の虫も寄せつけやすくなります。一方、紫外線を出さないLED照明は、点灯しても虫を引きつけることはほとんどありません。たかが虫、されど虫。虫が飛び交う状況は衛生管理上決して好ましいことではありませんし、掃除の手間やコスト、虫退治に追われる時間も、積み重ねれば立派な経費のロスになります。

     

    そして何より、膨大な電力を消費するオフィスのLED化は、もはや企業の社会的使命。環境保全の一環としてLED化に取り組めば、株主や顧客、従業員、求職者などあらゆるステークホルダーの信頼にもつながります。社会貢献にもコスト削減にもつながるLED化。この機会にぜひ前向きに検討してみてはいかがでしょうか。

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